いつでも眠い

夢の記録。夢なので乱文で、こっ恥ずかしいです

大学の友人と付き合う夢

 

 大学2年生の頃に私のことを好きだと言っていた友人・O君と、今更ながら付き合うことになった。自室の青色のベッドの上で初々しくイチャつく。年齢も年齢なので、心配した親がお茶菓子を持ってくるついでに、水色の袋に入ったコンドームを机の上に置いた。

 

「今日はヤらないから、大丈夫!」

 

 堂々と宣言すると、親は苦笑いして出て行った。一方的にやらないと言ったけれど、彼はやっぱりやりたいだろうか?と思い直して訊ねると、「いや、今日は別にいいよ」とOは笑う。とりあえず付き合いたてのカップルらしく、ベッドに転がりながら、色々な話をして過ごしていた。

 

 のんびりしているうちに、ふいに、Oが以前冗談で「××の膝枕で耳かきしてほしい」と言っていたことを思い出した。膝枕やろっか~と提案すると、「また今度でいいや」と苦笑される。私自身は、いい提案じゃん!と思っていたので、少ししょんぼりした。

 

「良いワイン持ってきたんだ、飲もうよ」

 

 Oの提案に、やったー!昼間からワインなんて最高!と喜ぶと、彼は笑いながら、床に置いておいた専用のクーラーボックスからワインを取り出した。私はそのボトルにギョッとした。

 

「それって、1920年のシャトー・マルゴー!?」

「そうだよ。もしかして嫌いだった?」

「嫌いとかじゃなくて、だって、シャトー・マルゴーの古いヴィンテージっていったら、数百万じゃん・・・!」

「うん、でも別にどうって事ないから大丈夫だよ~。それよりも、喜んでほしくってさ~」

 

 こんな桁違いの高級ワインなんて、どうして一介の大学生が買えるんだろうか・・・と不思議に思いながら、しげしげとラベルを見ていた。Oは何食わぬ顔で、青色のプラスチックケースから、ワイングラスを取り出した。グラスの底がほんのり青色に染まっている。グラス全体に、緻密で華やかなデザインが深くカットされている。ところどころに金彩が施され、どうみてもアンティークの高級品だった。一瞬、江戸切子のワイングラスかと思ったが、よくよく手に取って見てみると、明らかに高級ブランド「バカラ」のワイングラスである。びっくりして、思わず彼の顔を見たが、別段自慢げでもない。さらに驚いたのは、グラスの底に、薄くヒビが入っていたことである。

 

「ちょっと、これ、ヒビ入ってるよ!?」

 

 Oはちょっと身を乗り出して破損を確認すると、ああそう、と言っただけで、予備のグラスを取り出した。

 

「え、これって高いグラスじゃないの!?バカラだよね?」

「あ~うん。でもまあ、まだほかにもたくさん持ってるから大丈夫」

 

 いやいや、大丈夫じゃないだろう!としばらく気にしていたが、O自身は本当にどうとも思っていないようだったので、私も考えるのをやめた。

 

 ともあれ、こんなに高級なワイングラスをいくつも持っているだなんて、自給の高いバイトでもしているのかしら、と思ったが、たしかOのバイトは塾講師だったはずである。塾講ってこんなに稼げるものかな~、もしかしたらグラスコレクターだったりして。そうだとしたら、大したものは買えないけど、誕生日に何かお洒落なワイングラスでもあげようかな~とワインを飲みながら、思考をめぐらす。そういえば私、Oの誕生日を知らなかったんだった。彼女にあるまじきことである。さりげなく誕生日を聞いたら、ちょうど3か月後だった。

 

 Oはこの後、撮影があるそうで、私もそのまま見学についていくことになった。現場では、日清食品のラーメンのCMを撮るらしく、すでに機材や衣装が準備されていた。

 

 待っている間に、用意してあったOのプロフィールを見ると、出身地の横に父親の職業が書いてあった。洗剤の銘柄である「ダウニー(P&Gジャパン)」とだけ記されていた。なんだろう、ダウニーの責任者か何かかしら?もしかして、ダウニーって子会社として独立したっけ?そこの社長の息子だからお金持ちなのかな?

 

 ぐるぐる考えていたが、兎に角、こんな歳からお金に糸目をつけないのは裕福といえども良くない、金銭感覚も釣り合わないし直してもらおう、と思いつつも、このままどうにか結婚して楽な生活送りたいな~などと下心を出していた。

 

 同じ撮影現場で、もう1つCMを撮っていた。ハリーポッターの主要キャストが総出演する、壮大なCMである。大きな可動式の水槽で人口的に、激しい川の流れを再現している。水深は非常に深く、水底には大きな岩をいくつか設置して、場所によって水の流れや速さを変えるという手の込んだものだった。

 

 そこに、小人風の真っ赤な衣装を着た、ルーナ・ラブグッド役のイヴァン・リンチがやって来た。他の女優も含め、3人で、身体よりもはるかに大きな銀製のスプーンを担ぎ運ぶシーンのようで、川の激しい流れに逆らえず、溺れる演技をしていた。完全に溺れて底に沈む場面に差し掛かると、水面には、漫画の描写のような、大きな泡がブクブクと浮かび上がった。水面近くに用意してあったエアーポンプをフル稼働させて演出しているようであった。ファンタジーらしく、スタッフがシャボン玉を吹かせて、水泡の名残を表現していた。

 

 酸素ボンベもなしに長時間の水に潜らなきゃいけないなんて、さぞかし苦しいだろうに、難なく溺れる演技をする女優の根性に圧倒された。すごいな~、私だったら絶対にできないや~なんてぼんやりと考えた。

 

 暇そうに見えたのか、ハリーポッター陣のCM監督に、「白いモナカアイスを失くしてしまったから、探してほしい」と頼まれた。他のスタッフや俳優陣の邪魔にならないように、撮影休憩の合間に、水槽の底を目を凝らしながら眺めていると、それらしい白い、ふやけたものが見えた。私は潜れないので、手の空いているスタッフに声をかけて、取ってもらった。

 

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注:実際、O君には以前告白されたが別に特別仲がいいわけではない

注:シャトー・マルゴー1920年産のヴィンテージはない

注:私はワインが飲めない

 

夢に出てきたバカラを調べたら、当たり前だけどまったく夢と同じものはなかった~!一番似てるのは、バカラのシリーズの中で、デザインだとアンペラトール、カッティングと重厚さはアンタジブル・スピンっていうのだった